村島弘之のブログ

村島です。趣味ブログにしようと思います

村島弘之の日常品

こんにちは村島弘之です。
Jean Prouve(ジャン・プルーヴェ)によってデザインされたCompas Direction(コンパス ディレクション)は、スチール製の脚がコンパス(フランス語で‘le compas’ )の針を端的に表現しています。
プルーヴェほど構造にこだわり単調になりがちなテーブルにデザインの幅を与えた人はいないでしょう。最大の革新は、天板の内側から外側へと斜めに伸びる脚部を採用したことです。1953年に発表された「コンパスシリーズ」のテーブルは、プルーヴェ”最後の家具”ともいわれています。当時、フランス南部・ナンシーの工房はプルーヴェの手から離れアルミニウム会社の子会社となっていました。同年、プルーヴェ自身も会社を離れていたので過去のデザインの権利はその子会社が所有していたことになります。晩年のプルーヴェはナンシーを離れパリへと活動拠点を移し、教鞭を執りながら建築分野で活躍していました。